「売掛って最近ニュースでもよく聞くけど、どういう仕組みなの?」
「もしも売掛を払ってもらえなかったら、ホステスが払うの?」
ホストクラブのニュースなどで話題となった「売掛」ですが、きちんと仕組みがわかっていない方も多いはずです。
そこでこの記事では、夜の世界で使われる「売掛」の意味と売掛のメリット、デメリットを解説。

さらに万が一、売掛が回収できない場合の対処法を紹介します。
夜の世界で使われる「売掛」とは?

歌舞伎町のホストクラブで起きた事件で有名になった「売掛」という言葉。
ナイトワークに興味がある方でも、聞いたことがない方も多いのではないでしょうか?

売掛は要はツケ払いです。より詳しく売掛について説明します。
飲食代を後日精算する方法
売掛とは、クラブやホストクラブ、キャバクラでかかった費用をその場で支払わず後日精算することです。
いわゆるツケのことで、飲んでいくうちに会計が嵩み現金が足りない場合などに使われます。
売掛は担当ホステスやホストの責任で行われることが多く、回収できない場合はホステスやホストが支払いします。
高級クラブやホストクラブで使われることが多い
売掛システムで飲めるのは、銀座などの会員制高級クラブやホストクラブです。
キャバクラでも常連さんに限って売掛OKなお店がありますが、原則キャバクラでは売掛NGになっています。

高級クラブは一見さんお断りの紹介制のため、お客様への信頼が高いとして売掛OKなお店が多いです。
ホストクラブはお客様と担当の距離がかなり近いためか、慣習的に売掛できる店が多いです。
ちなみに2024年4月時点では、歌舞伎町のホストクラブでは売掛NGになりました。
色々事件も起きて、東京都もホストクラブの業態を問題視したようです。
高級クラブで売掛するメリット

そもそも売掛に何のメリットがあるの?と思ってしまう人もいますよね。
確かにホステスにとってはリスクの高い精算方法ですが、実はメリットもあるんです。
手持ちの現金がなくても高額オーダーができる
売掛を使えば、今手持ちの現金がなくても高額オーダーができる点がメリットです。

現金がないからオーダーを入れないよりも、店としては後日精算でも売り上げを立てたいのが本音。
ホステスとしてもお客様が後日きちんとお金を払ってくれれば、その日売り上げを立てるチャンスを逃さずに済みます。
お客様への信頼度を示すことができる
銀座のクラブで売掛は、お客様への信頼度を示すことにつながります。

お客様が「今日ツケにして良い?」と言った時に快諾すれば、お客様としては「俺は信用されているな」と優越感に似た感情を感じるんです。
反対に「お客様は売掛NGです」と言われたら、お客様は怒ってしまいますよね。特に銀座などの高級クラブは誰かの紹介で訪れるお客様が多いので、紹介者の顔を立てることにもつながります。
売掛を通じて「あの店はよくしてくれる」と好感触を得て、そのお客様が頻繁に通ってくれる上客になることもあります。
高級クラブで売掛するデメリット

売掛にはもちろんデメリットもあります。
ホストが女の子を風俗で働かせてまで売掛を回収するなど、その手法が問題になっていますよね。

その理由は売掛システム自体が、ホステスやホストが背負うリスクが高いからなんです。
お客様が売掛を払わず逃げることがある
売掛をした場合はきちんと書類を書いてもらい、身分証のコピーをもらうなど所定の手続きをおこないます。
しかし、そこまでしても売掛を払わずに逃げてしまう人もたまにいます。
万が一お客様が売掛を飛んでしまった場合は、その責任はホステスやホスト自信が負うことに。
高額の売掛を飛ばれた場合、毎月分割で給料からお店に返済していかなければなりません。

筆者がバリバリ現役だった当時は、1000万円くらいの売掛を飛ばれたホストが何年もタダ働きしているという噂を聞いたことがあります。
銀座のクラブNanaeのYouTubeでも売掛を飛ばれたエピソードが紹介されていました。
参考までに視聴してみましょう。
売掛しても良いお客様を見極めるのが難しい
クラブの売掛で難しいのが、どのお客様に売掛を許可するかの見極めです。
紹介してもらったお客様であっても、本当にその方が信用できるかわかりません。
仮に回収できなかった場合は、クラブへ紹介してくださったお客様に連絡して現金回収の手伝いをしてもらうことになるので、元々の常連さんと気まずくなる可能性があります。

筆者の友人の話なのですが、お金持ちを装ってクラブへ飲みにくる人もいるそうです。
そういう方は売掛を飛んだり平気でするので、失敗することもあるんだとか。
売掛を払ってもらえない場合の対処法

万が一売掛を払ってもらえなかった場合は、ホステスやホストが売掛を負担しなければなりません。
数万円なら勉強代で済みますが、数百万円単位だと痛いですよね。
これは予備知識として、売掛が回収できなかったらどうするか説明します!
お客様に話して売掛を回収する
売掛はお客様と担当の信用の元におこなわれるため、担当が責任を持って回収します。
まずはお客様に連絡して「売掛を分割でも良いから払って」と話し、店にはホステスが一旦建て替えで入金するケースが多いです。
きちんとしたお客様なら、お金ができたタイミングで払いに来てくれます。

しかし、資金繰りが悪くなってしまったらそのまま連絡がつかないことも…。
紹介者経由で回収する
銀座など会員制クラブの場合は、紹介者を経由して回収をおこないます。
紹介してくれたお客様に「こないだ紹介してくれた〇〇さんの売掛の支払いが滞っているので、連絡をとってもらえませんか?」とお願いする場合が多いです。

紹介者と仕事上の関係がある人も多いので、紹介者から催促されて急いで払ってくる人もいます。
内容証明を送って回収する
どうしても連絡が取れない場合は、身分証の住所などに内容証明を送ります。
ここまでくると債権回収を専門とする弁護士の領域です。
お店として売掛時にきちんと書類を作っている場合は、弁護士を経由して回収します。
ちなみに、売掛時にちゃんと書類を巻いていないホストクラブやクラブもあります。

その場合は回収専門の業者があって、その業者にお客様に督促してもらうこともありますよ。
まとめ
今回は巷で話題になっている「売掛」について解説しました。
キャバクラでは売掛を使う人はほぼいませんが、クラブやホストでは売掛で飲む人も多いです。
万が一回収できない場合は自己負担になるので、原則売掛はしないのが正解。
またはキャバクラなど売掛できないお店で働くと安心です。
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18歳からキャバクラを始めて、歌舞伎町のお店でNo.1を経験。今はキャバ嬢を引退して、ナイトワーク関連のライターとして活動中。キャバクラで稼ぐコツや初心者向け知識を発信!
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