「ホステスがストーカーに殺された事件を見て、怖くなっちゃった」
「どうやったらお客様をストーカーにしないで済むの?」
ホステスをしている以上は、お客様から口説かれたりしつこくされることはあります。

私たちは男性に夢を見せる仕事ですが、同時にお客様をストーカーにしないように気をつけて接客に取り組むべきです。
この記事では、ホステスのストーカー被害の概要やストーカーになりやすいお客様の特徴、お客様のストーカー化を防ぐ方法、万が一つけまわされた場合の対策を紹介します。
ホステスのストーカー被害は多い

最近西新宿で、ホステスが刺殺されるという悲しい事件が起こりました。
相手は元客の男性で、結婚できると思い込んで犯行に至ったそうです。
これ以外にも、ホステスが男性客からストーカーを受ける事件は非常に多いです。
キャバクラやクラブ、スナックなどは男性客と親密に会話をする機会が多く、一部の男性はホステスの言動を勘違いしてしまいます。
また、キャバクラやクラブには色恋営業という営業方法があり、お客様を結果的に騙すような形になることで怒りを買い、復讐される場合もあります。

今回の西新宿の事件は、全てのホステスにとって他人事ではありません。お客様への接し方や、万が一自分が被害にあったときのことをしっかり考えておくべきです。
ストーカーになりやすいお客様の特徴と対策

まず、水商売のお店に来店する方の中でストーカーになる人には共通点があります。
こういった特徴を持つ方には特に注意。

筆者の経験では、この特徴がある方はガチ恋やストーカーになりやすいです。
恋愛経験が少ない
恋愛経験がないお客様はストーカー化しやすいです。
女性経験がないので、ホステスの言動が本気なのか、接客の一環か判断できません。
そもそも男性って、女性よりも勘違いしやすい生き物なんです。
こっちが社交辞令で言ったことを本気で捉えたりされた経験ありませんか?
恋愛経験が少ない人は尚更、ホステスのちょっとした言葉で「俺が好きなんだろう」と思い込んでしまうんです。
以下のような人は恋愛経験が少ない傾向にあるので、接客時に注意しましょう。

筆者は恋愛経験が少ない人には「プロのキャバ嬢として、精一杯楽しませる」などと、あくまでお店での関係であることを強調して伝えるようにしていました。
同伴以外での店外は一切せず、とにかく相手に期待を持たせないように注意していましたよ。
少ないお給料をキャバクラに注ぎ込んでいる
お客様がさほどお金がないはずなのに通ってくれている場合も注意が必要です。
お金がない人ほど使ったお金の見返りを求める傾向にあり、最終的に「こんなに使ったんだから付き合え」と言い出す可能性が高いです。
特にお金がないのに毎回シャンパンを入れて、カード払いをしているような人は、すでにかなり無理をしている可能性があります。

貯金を切り崩してまでお店に通ったのに付き合えなかったという怒りが、相手への殺意に変わる場合もあるので、あまりお金がない人に無理に使わせるのはやめましょう。
メンタルが弱い
メンタルが弱いお客様もストーカーになる可能性が高いです。
メンタルが弱い人はホステスに依存し、自分の期待に沿った行動をとってくれないと起こり出す傾向があります。

筆者のお客様で、非常にメンタルが繊細な人がいました。
最初は普通だったのですが、東日本大震災をきっかけにメンタルを病み、私に依存するように…。
筆者も可哀想に思って励ましたり、電話で話を聞いたりしたのがだめでした。
アフターを迫ってきたり、大人のおもちゃを渡してきたりと様子がおかしくなってきて、最終的に交際を断ったことに怒り、お店で大暴れされました。
メンタルが弱い人は、何かのきっかけで身近な人へ依存してしまいます。
そして依存先に拒否されると怒り出して暴力的な言動をとったりするので、かなり危険です。
筆者はこれ以来メンタルが弱い人は、あまり相手にしないようにしています。
病んだLINEが来ても「明るくいこー!」程度の返信にして、あまり親身になりすぎないように距離を調整していますよ。
オタク気質で何かに入れ込む傾向がある
オタク気質で何かにハマると一途なタイプも、ストーカーになりやすいです。
西新宿の犯人も車が大好きだったようで、最後は車を売って女性に貢いだとか。
オタク気質の人はハマったものへの執着心がかなり強いので、キャバ嬢やホステスにハマった時に危険なんです。
思い込みも激しく「こんなに尽くしたんだから結婚してくれるはず」と考えて、相手のキモうちを考えずにつけ回したりします。

筆者はオタク気質の人には、そもそも営業をかけません。
こちらが接客で期待させないように気をつけていても、勘違いされたら終わりだからです。
相手が通ってくれる分にはもちろん喜んで指名をお受けしますが、同伴にも誘わないようにしていました。
プライドが高い
プライドの高い男性もストーカーになりやすいです。
自尊心を傷つけた相手を許せず、復讐しようと考える人が多いでしょう。
日頃から自分を大きく見せるような言動が多いお客様に口説かれている場合は、早めに切った方が良いかもしれません。

筆者のお客様で非常にプライドの高い男性がいたのですが、その方は最終的に私のストーカーになりました。
私がお付き合いできないと言ったら、「この俺を足蹴にするなんて」と怒り狂い、毎日100通くらい長文メールが送られてきていましたよ。
幸い大きな被害にはつながりませんでしたが、ストーカーされている間は出勤するのも怖かったです。
プライドの高いお客様から口説かれたら「あなたみたいなすごい人とは釣り合わないよ」と伝えて、やんわり断るのが正解。
プライドを傷つけるとストーカーになりやすいので、自分を落とす形でお断りして関係を切りましょう。
ホステスがストーカー被害にあわないための対策

ホステスがストーカー被害に合わないための対策を紹介します。
色恋を仄めかすような言動をしない
ストーカー被害を回避するにはまず、色恋営業をしないことです。
また、色恋を仄めかすような言葉「好き」「お店を辞めたら付き合えるかも」などというのは絶対にやめましょう。
休日デートに応じたり、毎日電話したりするのも勘違いさせるので避けてください。
男性は女性が思っているよりも勘違いしやすく、ホステスの言葉を間に受けて信じてしまうからです。
特に先ほど紹介したストーカーになりやすいお客様には、期待させるような言動をしてはいけません。
個人情報を絶対に教えない
お客様に個人情報を教えるのは絶対にNGです。
家の場所や最寄り駅、会社の場所などは絶対に伝えてはいけません。
本名を聞いてくる方も多いですが、その時は偽名か下の名前だけ伝えるようにしましょう。

筆者の友達は本名を伝えたことがきっかけでFacebookを特定され、そこから出身高校や地元の友達に彼女の誹謗中傷メールを送られてしまったそうです。
キャバクラなどの水商売をやるときには、プライベートのSNSは全部鍵垢にしておくと良いと思います。
相手の経済力を超えた額を使わせない
お客様の仕事や会社名から給料を推測して、それ以上の額を使わせないようにしましょう。
お客様が「無理してお金を使ったのに、見返りがない」と怒りを感じやすくなるからです。

筆者はお客様のお給料を推測して、独身者ならお給料の1/5以上は使わせないようにしていました。
例えば、30万円お給料がある人なら月に6万円までと目安を決めて、それ以上にならないように通う頻度を調節していました。
お客様からストーカーされたときの対処法

万が一お客様からストーカー被害にあったら、以下の対処法を取りましょう。
一人で行動しない
ストーカーするお客様は、相手が一人の時を狙っています。
そのため、一人の時間を作らないように気をつけましょう。
お店の行き帰りはタクシーを使う、食事に行く際は誰かと一緒に行くなどして、なるべく一人にならないようにしてください。
警察や弁護士に相談する
お客様がストーカーになったら、警察や弁護士に相談しましょう。
警察からの注意で冷静になり、ストーカーを止めるお客様も多いです。
また、接近禁止令を出してもらって法的に取り締まってもらうこともできます。
お客様が自宅付近で待ち伏せしてくる場合は、最寄りの交番にパトロールしてもらうこともできるので、その点も相談しましょう。
お店に協力して守ってもらう
お客様がお店に来て暴れることもあるので、お店のスタッフにもお客様がストーカーになったことは伝えておきましょう。
万が一ストーカー化した人がお店に来たら、入り口でブロックしてもらえます。

ストーカーといっても、やはり男性には強く出られない人が多いです。
黒服さんに注意されてストーカーをやめてくれる人もいるので、早めに相談しておきましょう。
引っ越しをする
ストーカーに対しての一番効果的な対策は、逃げることです。
引っ越しをしてSNSを全て決して、あなたの居場所がわからないところへ逃げましょう。

筆者の友人はお客様からのストーカー被害で、実家に帰りました。
一番良いのは遠方へ逃げることですが、それが難しい場合は駅を変えるだけでも効果があります。
お店を変える
お客様がお店に押しかけてきたり、退勤を狙って待ち伏せしてくることもあるので、お店も変えたほうが良いでしょう。
同じ街の店だと移籍先を突き止められる可能性があるので、違う街へ移籍するのがおすすめです。
お客様もあなたの居場所がわからなくなれば、ストーカーを諦めてくれるかもしれません。

筆者もストーカー被害により街を変えたことがありますが、ぱったり被害に遭わなくなりました。
ストーカーになっている人も、追いかけまわすことが不可能になれば諦めてくれることが多いので、とにかく違う場所へ移籍しましょう。
まとめ
ホステスとストーカー被害は、切っても切り離せないリスクです。
お客様に過剰に期待をもたせたり、騙すようなことをすれば当然怒りを買うでしょう。
また、お客様に対して色恋をかけていなくても勘違いされることはあります。
ストーカー被害を防ぐにはまず、お客様を見分けて接客の内容を変えること。
そして、万が一被害に遭ったら周りの人に協力を仰いで一人の時間を減らし、法的な対処や引っ越し、移籍を考えることです。
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18歳からキャバクラを始めて、歌舞伎町のお店でNo.1を経験。今はキャバ嬢を引退して、ナイトワーク関連のライターとして活動中。キャバクラで稼ぐコツや初心者向け知識を発信!
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